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1/19(火)
新しい試みとして入荷情報をユーチューブで動画として流してみることにした。

今までは写真で、それでも良かったのだが、たまには面白いこともやってみようということで、早速昨日ユーチューブにアップしてみた。

ユーチューブにアップと言っても、むろんアップしたこともなく、とりあえずネットに掲載されている情報をもとに見よう見まねでアップしてみた。携帯あるのでそれで動画を撮り、どんな感じになるのかわからないままアップしたものの、あまりにもひどい出来栄えで笑ってしまった。これほどひどい動画見たことない。

ごちゃごちゃ考えるより、まずユーチューブに投稿してどんな感じになるのか確認してみたのであるが、多くの難題あってまともなものになるまでけっこう時間かかるなあっていう感じです。

まず画像が細長で両側に隙間が出来てしまう変な画像になっている。これはたぶん機種のせいで、携帯で撮ったためだろう。いまどき携帯などで撮る人いないだろうと思うが、撮影機種としては携帯しかなかった。デジカメあるがこれは撮影時間が1・2分しかできない。昔のデジカメである。携帯はネットも入っていないガラ系の携帯で電話とCメールしかできないどうしようもない代物である。やはりスマホ買うしかないか・・。スマホだとまともな画像撮れるのだろう。

あと、スマホ買うとしてスマホを固定する三脚も必要だと思う。片手が塞がった状態では本を扱うのにやりにくいし、いい画像が撮れそうもない。デジカメはどうなのかな・・ネットの情報によるとスマホかアイフォンでもいい画像撮れるとある。これを信じよう。

それと動画編集ソフトもあった方がいいのかな。とりあえずは最初のうちは直撮りだけでやってみるか。それとユーチューブで動画を流すさいのいろいろな操作あるようで、これらはまだよくわからず、これから理解を深めていかねばならない。

ユーチューブで古本に関するもの調べてみたのだが、業者でない人がブックオフなどでこんな本買いましたとかの動画や、古本屋探訪とかで有名な古本屋へ言って話を聞いたり本を教えたりの動画などはあったのだが、古本屋が自分で入荷した本を紹介する動画はなかったので、自分が先駆者となってやってみようかなと思ってしまった。プロの古本屋が市場で落札した本を動画で紹介するって面白いと思うのだが。文章での入荷情報は良くあるものの、意外だが動画は見たことない。古本屋が動画でこんな本入荷しましたという動画はないのである。

最近はコロナのせいか、自宅に居ることが多くなり、有名な人も講演会とか舞台に出るとか、人の集まる場に出られなくなって収入減となっていることがあるらしく、ユーチューブで自分の番組を作り発信している人がけっこういるので、こんな手もあるんだと思い、何か閃いた気がして自分もユーチューブに投稿してみようという気持ちになった。自分で番組が作れるなんて考えてみたら夢のようである。こういう厳しいときだからこそ、いろいろやってみるのも大事なことではなかろうか。

12/25(金)
今日はクリスマス市。

クリスマス市というのは明治古典会の大市のことで、年の最後の金曜日に行われる。大体25日頃にあるのでクリスマス市とか呼んでいる。

スタート価格が1万円ということで、かなりいいものが出品されないと入札されない。少なくても通常市でよくある凡庸なものは恥ずかしくて出品できないと思うのだが、1万円には届かない場違いなものも少ないがあったような気がした。大市に出品されているのだからすべてがいいものだけとは限らない。もっとも相手はプロなので騙される人は少ない。

私も昔はよく騙されて下手つかまされることもあったが、今は少しは進歩したのか、騙されることは少なくなったと思っている。やはり何回も足を運ぶことが重要で、相場や売れ筋を知る事大事である。あとまだ入りたての人は慣れていないのでわからないで下手打つことある。市場の雰囲気に慣れることも大事だ。しょせん古書価は人気により価格が決まるのであり、何が今価値あるのか見極める必要がある。昔10万円で売れたものでは今では千円とかもあるし、その逆もある。価格は常に変動する。

今日は確かにいいものが相当数あったと思うが、どちらかと言うと硬い本が多く、漫画はほとんどなかった。ただ1冊、杉浦茂の「コドモ南海記」、カバー付き並本があって驚いたが、これが最終台になかったのがもっと驚いた。今日はセリもあるのでセリ用の本として出品しても良かったはずだ。

自分は12万入れたが落札できなかった。やはり20万くらい入れないと無理だったか。25万だったらたぶん確実に落札できたと思うがそこまで入れる勇気がなかった。売値としては40万くらいかと思ったが、今のこの時代、40万ではなかなか難しいかもしれない。それで売値としては30万くらいで良心的な値段かもしれないが、買うとなると20万くらいになってしまうのかな。あくまでも想像なので適当な値段かもしれない。

いづれにしても1冊何十万の本になることは確実で、この価格ではなかなか売れないのではないか、そんな気持ちがあって思い切った値段を入れることができない。しょせん零細なので思い切ったことができない。

落札できたのは川上澄生の「ランプ」限定250部昭和15年1冊と児童書6冊。今は限定本も昔と比べて売れない部類に入り、全盛期に比べると価格は3分の1ぐらいになってしまった。つまり、全盛期に1冊30万円の本なら今では10万ということである。それでも10万ですぐ売れるかと言ったらそれも難しく、相場としては今も下がり続けているので、5万円ぐらいになってしまうこともある。

今回落札できたが、あまりの安さに申し訳ないくらいに思った。ただいい本なので落札できたのは嬉しかった。

落札したもう一件の方であるが、児童書一括で「日本童話選集」が何冊か含まれていたが、あまり綺麗ではなく、函とかないものもあった。すぐに売れるようには見えなかったが、買っても損はないかなとか思った。あと古いSF科学小説一括あったがこれも落札逃した。これは何となく売れそうな気がした。

まあ今日はこんなところで、今年最後の市となり、いまいちぱっとしない結果となったが、来年こそはと心に誓うのであった。どちらかと言うと漫画が欲しいのだが、とにかく出ない。じっくりと出るのを待つしかない。

12/7(月)
今日は中央市。

出品数は少なく、めぼしいものはなかった。資料市の特選市、あとクリスマス市が今月あるのでいいものはすべてそのあたりに持って行くのだろう。

クリスマス市というのは明治古典会の大市で年末にあり、ふつうの大市と変わらない。7月に行われる七夕市も明治古典会の大市であるが、こちらはお客様が唯一入札できる大市であり、今年ははコロナの影響で開催されなかった。クリスマス市はあくまでも業者相手の大市であり、規模は七夕市よりも小さくなるが、それでもけっこういいものが出ることは間違いない。たしか2フロアでの開催なので通常市と同じである。

ということで、今月はクリスマス市や資料会の特選市があるということで、その他の通常市はそれほど力入れる気もないかもしれない。それと年末というと最後の追い込みということで、即売会で頑張ろうと考えている業者多いのではなかろうか。通常なら11月に神保町で古本祭りが行われ大いに潤うところがコロナの影響で中止にされてしまった。この売上の減少はかなり響くのでそれを挽回すべく年末の古書即売会に賭ける気持ちも理解できる。そもそも古本祭り中止にする必要あったのか。野外なので三密でないし、マスクをしない人などいないはずである。また大声をしゃべる人などいないだろう。

さて、今日の中央市だが、唯一戦前の「主婦の友」や「新女苑」などを含む雑誌一括が一番自分好みのものだと思って入れたがこれは落札できず。他業者も気になるらしく、入れ替わり立ち替わり来てはこのセットの前で中身を確認していたり、凝視する光景が見られた。大体、自分が欲しい本は他業者も欲しいと思う本が多く、自分だけがと思っている本は少ない。入れたのは一点だけだったので今日は入荷なし。

それから先週の金曜日に落札した本を今日持ち帰った。

「おもしろいおとぎばなし」全12冊。宏文堂。たしかこの本函付きの本だと思ったが、函はなかったので残念だと思ったが、カバーあるのでわからなくなってしまった。カバーあるということは函はないということだ。
少し調べてみたが、年代によって函があるものとないものがあるようだった。それと中身も変わっているようで時代によりあるタイトルの本が別の時代にはないとかあるようだ。調べようにもあまり見かけない本なのでネットで探しても少ししか見つからない。自分が入荷したのは昭和2年のもので、その時点ではカバーがあるということだけわかっている。たぶん函はもともとないのだろう。

中身は奇麗なカラーの挿絵が何枚か入っているし、文字も大きくて読みやすい。けっこういい本だと思う。何よりも12冊揃っているのが珍しい。あとカラー挿絵が魅力である。

落札額は思ったほど高くなくて意外な感じした。もしかしたら函付きの本であると勘違いして函がないと思ったので安くなったのかもしれない。私も函付きだと思っていのでそれほど高く入れなかった。

11/30(月)
今日は中央市。

まあいつも通りの盛況ぶりだが、今日は2点しか入れなかった。

漫画関係で「少年サンデー」や「少年マガジン」などの週刊誌や「ぼくら」や「少年」といった月刊誌などもあったが、落札できる気がしなかったし、高値競争に参加する気力なかったので入れなかった。週刊誌はまとまった形で出品されており、50冊ぐらいはあったと思う。月刊誌の方は10冊以内で量が少ない。

あとアップルBOXの復刻漫画なども大量出品であったが、どうも入れる気がしなかった。

入れたのは2点でそのうちの一つは楳図かずおの復刻漫画セットで量もあったし、あと杉浦茂のハードカバー本(新しいもの)もあったりしたので入れてみたがこれは落札できず。

もう一つ入れたのは貸本2本口で汚れきっている状態で、聞いたことのない無名の作品がほとんどで、あと汚れ本の横山まさみつの作品、あと前谷惟光の貸本が1冊。これと言った本が前谷惟光の貸本1冊ではと思ったが、1冊、水島新司の貸本が含まれているのを発見し、つい先日オークションで水島新司作品が高値で落札されたこともあって、もしかしたらという気持ちで入れてみた。サラリーマン何とか言う作品。

と言う訳で、見た感じがいかにも売れなそうなものなのでだれも入れるものがいないようで、私だけが入れたのかと思ってしまった。結果は私が落札したが上値で落札したのでだれか入れた人いたようだ。と言っても大した金額でもなかった。全部で20冊ぐらいあったような気がしたが、見たところいいものは数冊程度といったとこなので、こんな結果となった。私以外で入れたのは、たぶん一人だけだと思う。

あと注意事項に破れ欠損多数とか書いてあったので、これも敬遠された理由の一つであろう。とは言うものの、古い漫画というのはわからないことが多く、今回の入荷品の中に自分の知らないとんでもない作品があったらと期待するものの、世の中そうおいしい話も簡単にあるはずがないので、安く売って元を取れればよしとしよう。20冊ぐらいあるので何とか元は取れるだろう。

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それから話し変わるが、もう買取はやめることにした。そもそも当店では買取などほとんどなく、あったとしても自分の希望する本が含まれている可能性は少ない。実は昨日買取電話あってどうも上手く対応できなく電話を切られてしまった。20冊の本があり、それ買取できないかということで、本の名前聞いたら本を送る値段の方が高いかもと思ってしまった。買取の場合は送ってもらうのだが、当店の場合は着払いで送ってもらう。査定して、たぶんそれほど高くない買取額になり、着払い金額の方が高く付くのかといろいろ想像して考えていたら、お客様への電話対応がおろそかになってしまったのだろう、もういいですと切られてしまった。

その後、ホームページで買取をしない旨を書き込み、「日本の古本屋」でも買取をしない旨を書き込んだ。今後はもう買取をしないことを決めた。何か吹っ切れてしまったのだ。

正直言って、市場に出る本の方が自分向きの本が多く、それとこれが最大の理由だが、自分の好みで本を選べるという事で気が楽なのである。いちいち気を遣うのも疲れる。20冊程度の本では買取できないとも言いにくいし、かと言ってそれを送ってもらうのも苦痛である。断るのも気分的にはローとなる。市場に本が十分あるのでこれで仕入れとしようと昨日決めたのだ。そもそもこんな場末のネット古本屋に買取依頼などまず来ないし、来ることに期待するのはやめようと思った。

まあ東京にいるからできることで、地方だと難しいだろう。東京の市場は月曜日から金曜日まで週5日あり、あまりにも恵まれ過ぎた環境にあるからできるのだ。当店が何とか商売続けられるのも東京にいるからで、もし地方にいるならたぶん古本屋はできない。古本屋は仕入れが全てである。売るのはしょせん仕入れの結果だと私は見ている。古本屋にとって命とも言える仕入れがここ東京では毎日可能であり、まさしく天国である。

昔、大量の児童書や雑誌など超一級品を買取したことあり、買取でも夢のような出来事があることは否定しない。だが、これは一生に一回のことで今後ある可能性はないとは言わないが、おそらくほとんどないと言える。宝くじに当たったようなもので、一生に一回限りの良い思い出としたい。一生に一回のことを夢見て待ち続けるために毎回苦痛の買取をするよりも、毎回市場で気を遣わない楽しい買物をした方が精神的に楽である。自分はこれを選んだ。

人間関係が苦手なので、どちらかと言うと買取よりも気を遣わないで1人で自由に買える市場の方が好きである。


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